四次元くずかご

自分のかたちを知るために、ことばを連ねてみたなにか

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

故に人身に宿りて

見なければよかったと思った時には既に目に入っていたわけで時既に遅く、三郎太は立派に伸びた角を握って、頸をすっぱりと切られた牡鹿の頭部を持ち上げた。重い上に臭う、が仕方ない。札は貼っていなかったが、この時期路上にある鹿の頭はまず間違いなく美…